猫と快適i-smart生活

猫に餌を出す係の博士の日記

土地選び イントロ

土地を選ぶには、その土地の「利便性・景観・将来性」と「災害リスク・地盤リスク」の2点が最も気になる点だと思います。一番気になるのは価格だろと言われる方がおられると思いますが、問題がややこしくなるので、ここではあまり取り上げません。悪しからず。


どちらとも、不確実な点を含むので、理解した上で決断するしかありません。大学を出ると、正解がない問題にぶち当たるケースが多くなります。これも正解がない問題です。


モデルを作れば、最適な解を求めることができるかもしれません。一般に、科学の世界ではモデルは実験や観測で検証する必要があります。今回のケースでは、その検証するためのデータをゲットするところに大きな山があります。また、モデルを比較できる理論はありますが、他と比べてマシなモデル=適切なモデルってわけないですから、ムズイ。さらに、ブラックスワンの出現率も高そうだし、ちょっと考えたけど、私の頭ではやっぱり無理です。

人間の性質を踏まえてベストの解に迫る

まずは、人間の性質を踏まえてよりよいものを選ぶ悪あがきをすることを考えてみます。意外に忘れがちですが、人間は相対的に物事を判断する生き物です。絶対評価ができるなんて自惚れてはいけません。比較対象がなければ貧乏も我慢できるので、ブータンは国民が豊かと感じる国になりえるのです。マーケティングはこの人間の性質を利用しています。土地なんで、不動産のケースで考えてみましょう。


比較的良さげだけど価格が高い物件A、比較的良さげで価格がフェアな物件B、物件Aに良く似ていて価格がフェアな物件C があるとします。これらの物件を紹介されると、似ている物件AとCを比較して、物件Cを購入することになると思います。不動産屋は、この3件紹介した時点で、予め物件AとCを比較させるつもりなんです。


今や土地の情報はインターネットにたくさんあります。この状況下で人間の性質を理解した上でベストに近い土地を得るには、

  1. できるだけ多くの物件を、複数のカテゴリーに分ける。
  2. 分類したカテゴリー毎に自分なりに順位付けをする。
  3. すべてのカテゴリーにおける上位のものを抽出する。
  4. 抽出したもので順位付けをして一位を決める。

が良いと思います。このテクニックは、たくさん情報があるときに、わりと使えます。一番厄介な、順位付けをする基準については、次の機会ということで。


  ちなみに、私は、土地選びと経済学の「お見合い問題(お見合いの場合初めの3人を見送って、4人目から本気になれという話で、リンク先のWebページの説明が秀逸)」とをリンクさせる説明は、よく理解できません。とはいえ、お見合い問題は純粋に面白いので、合コンのネタとして良いかもしれません。

ブラックスワンって何?

ブラックスワンとは、黒い白鳥がいるわけないと考えられてきたけど、実際にオーストラリアに黒い白鳥(日本語では黒鳥)がいてみんなビックリしたことを下地に、「想定外の現象によって、想定より大きな影響が観測される」ことを意味します。3.11 はまさにブラックスワンですね。これを題材した、「ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質」といった本があります。わりとソフトな内容なので、興味がある人はどうぞ。私は、3.11前に出会うべき本だったと反省しています。

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