造成地でリスクの低い土地選び:切土と盛り土を見分ける簡単な方法
さて、新たに造成された土地は、区画整備もされており、住宅を建てるにはもってこいだったりもします。地方のよく分からないコミュニティーはちょっと怖いので、新たに造成された土地に新居を建てる需要は高いでしょう。
基本的に造成地では、日当たり等の造成後の条件のみので坪単価が設定されることが多く、造成したことによるリスクは価格に織り込まれていない場合が多いです。
最近の造成技術で、きちんと造成した場合はそれほど問題がありませんが、手抜きリスクは常にあります。そんな土地に家を建てる時に気をつけるポイントは、雑草の生え方です。
一般に切土をしたところは、やや硬いこともあり植物が生えにくい環境にあり、盛り土をしたところはやや柔らかいこともあり、雑草が元気良く伸びる環境になります。
この手の、切土と盛り土をした土地で一番危ないのは、切土と盛り土の境界に家を建てることです。境界に家を建ててしまったら、不同沈下のリスクが一気に高まります。普段は良いかもしれませんが、地震が起きた後に不同沈下の被害に遭うということはままあります。
ただし、平坦な整形地で、地盤改良したり杭を打てば被害リスクはほとんどゼロです。過度に恐れる必要はありません。
リスクをゼロにするのは不可能です。後悔しないためには、まずは地盤についてきちんと勉強することが重要です。一般向けに書かれた敷地調査の良い記事がありましたので、それを紹介します。
「戸建て住宅のための基礎の設計及び品質管理」(住宅保証だより、(財)住宅保証機構)
- 敷地調査のポイントⅠ (pdf)
- 敷地調査のポイントⅡ (pdf)