猫と快適i-smart生活

猫に餌を出す係の博士の日記

i-Smartに決めた理由 その2(放浪の旅)

前回の続きです。

私が i-Smart に決めるまでの道筋について振り返っています。

2014年 年の瀬

まあ、電気メーカーの言う我田引水のエコに嫌気がさしつつも、「やっぱり実際のところどうなっているのか現場の人に聞いてみよう。WEBに書いていないこともあるかもしれない。」と思い、とりあえず住宅展示場に行ってみました。


はじめに、言葉の説明です。
Q値: 家の中と外との温度差が1度のときに、単位時間、単位床面積当たりどの程度熱が移動しますかという値。当然、低ければ低いほど良い。Q値が1を切るあたりだととても良い。

C値: 単位床面積当たりの隙間の面積で、単位は驚きの cm^2/m^2 です。単位に科学者としてのセンスが感じられませんが、これも低ければ低いほど良い。C値が1を切るあたりがとてもよい。

高気密・高断熱住宅というからには、Q値 C値が共に低いことが求められます。

時々、木の呼吸を考えるとC値が大きい方が良いなんて真顔でのたまう人がいますが、24時間換気システムが義務付けられている状況で、C値の値が大きいということは漏気のために効率的に換気ができなくなることを意味します。

展示場巡り(放浪の旅)

モデルルームの営業マン曰く「Q値とC値は設計や施工によって変わるのでなんとも言えません。」とか、「家にどの程度熱が入ってくるか(外皮平均日射熱取得率)と逃げるか(外皮平均熱貫流率)が重要で、C値はそれほど重要ではないですよ(まあ新しい省エネ基準に沿った説明)。」とかでした。新しい省エネ基準でC値がきちんと扱われなかった根拠は、私には全くわかりません。


私は体に優しい全館冷暖房が可能な家を候補と考えており、これを低コストで実現できればと考えていました。三井ホームの全館空調のスマートフリーズが気になっていましたが、三井ホームはなぜかC値を気にしていないのですよね。断熱性能もソコソコだけど一条さんと比べると大きなギャップがある。これでは、快適な生活を手に入れるために、大量のエネルギーを多く消費することになります。


私は「自分に心地よく、かつ、できる限りエネルギーを消費しないことが良い」とも考えています。新しいアイデアを生み出すには、心地よい空間が必要です。なんで、エコのために、「冬は、いかなる所にも住まる(by 吉田兼好)」なんてやせ我慢したくありません。


続く

i-Smartに決めた理由 その1(家を建てる)

色々な人が、i-Smart に決めた理由を書いています。ザッと読んでみると、Q値やC値等の性能を見て決めた人が多いように見受けられます。然もありなんといったところでしょうか?


私が i-Smart に決めるまでの道筋について振り返ってみます。

2014年の秋頃

嫁が言うには、「前さんが新聞のコラムを書いていて、家の作りやうは夏をむねとすべし、をパロって、家の作りやうは冬をむねとすべし、だって。」とのこと。

ちょっと気になって、前さんのコラムを読んでみると、うーん、日本の家ってこんなレベルだったのねと、ショックを受けました。今思えば、家を建てる決心をしたトリガーはこれだったのかもしれません。


現在は、駅に近い綺麗な街並みのある程度広い集合住宅に住んでいますが、なんせ築40年、隙間風ピューピューです。家を買うにせよ建てるにせよ、まずは勉強と色々と本を読み漁りました。


その時に一番いい感じかなと思ったのは、「建てる前に読む 家づくりの基礎知識」でしょうか。素人の私にも家づくりがなんとなく理解できました。私にとって最も重要な情報は、「広々とした空間でも快適に過ごせる」という希望を満たすには、Q値とC値が重要ということでした。ここで中古住宅という選択肢も消えました。

2014年の年末

ちょっと時間が取れたので、Webで色々と調べてみました。その結果、良さげなQ値とC値の家を建てるハウスメーカーは一条工務店くらいであることに愕然としました。


なんだよ、エコエコって言いながらこんなもんかよ! HEMSなんて我慢することにインセンティブを持たせるシステムを開発する前にやるべきことあるだろう! 

なんというか、明後日の方向へ爆走している分野をみると、ちょっと悲しくなります。


続く

はじめに

どうも「餌を出す人」です。先月、一条工務店に行き、i-Smart を建てる本契約を結び、「春休みは家について重点的に検討して、良い間取りにするぞ」と考えていたら、設計打ち合わせは5月になってからと言われてしまいました。


他の仕事をすれば良いのだが、すぐには切り替えられないのが私の悪いクセ、i-Smartのブログを書いていている先人に習って、i-Smartのブログを書くことにしました。


どうでも良いことですが、ブログは昔の日記に似ていると思います。多くの人は人に見られることを前提にして、日記に真実をそのまま書けないものです。人に見られることを前提としない日記を書いていたのは、暗号で日記をつけていたピープス氏くらいです。彼の意に反して、彼の日記の内容が本になっています。「ピープス氏の秘められた日記――17世紀イギリス紳士の生活 (岩波新書 黄版 206)」興味がある人はどうぞ。


さて、すでに素晴らしいブログが沢山あるので、他の人の参考になるところは少ないとは思いますが、備忘録を兼ねて、私なりに綴っていきたいと思います。