猫と快適i-smart生活

猫に餌を出す係の博士の日記

現場監督に伝えたいこと、あなたが最終防衛ラインです!

「チェックを厳しくして僅かなミスも許さない体制を作る」という考えは危険です。原発の事故だって、僅かなミスを許さない体制が思考停止状態をもたらし、肝心の対策が考えられていなかったと言う側面もあります。医療事故だって同根の問題です。アナロジーですが人間関係でも、相手に完璧を求めると、かえって上手くいかないということはままあります。


皮肉なもので完璧を相手に求めるほど、隠蔽や問題先送りが発生するものです。こう言った当たり前のことを、勉強する機会がないのが残念なところです。


チェック体制がしっかり機能するということは、ミスを事故にしないための検査体制ができているということです。つまり、「ミスを許容し、チェックを厳しくして事故を未然に防ぐという体制を作る」のが重要です。


私はできる限り勉強をして現場に行こうと考えていますが、ミスを見つけても、目くじらなんて立てません。そもそも、たくさんの工程があり、たくさんの人が関わることに、ノーミスなんて期待する方がおかしいです。だからこそチェック体制が重要なのです。


現場監督さんの中には、若くて職人に文句を言えない、工期を伸ばすのは評価に関わる、なんてことを考える人もいるでしょう。まあ、大学卒業後間もない人が現場監督になるのですから気持ちは分かります。また、職人がきちんとやっているからチェックが甘くて大丈夫、もしくは、忙しいのだからチェックが甘くなっても仕方がないなんてことをちょっと頭を過ぎってしまうこともあるでしょう。


もっともらしい言い訳があれば、ズルをしてしまうのが人間の弱い点であることは、行動経済学の実験ですでにわかっています。ここら辺は、ダン アリエリーの名著「ずる 嘘とごまかしの行動経済学」に面白おかしく書かれています。


でも待ってください。あなたがチェックから事故に発展させないための最終防衛ラインなのです。逃げないで踏ん張ることによって、救われるお客もいるのです。


他のブログを見て、大げさに書かれているいたり、クレーマーだろうと思う記事も多いですが、これはアウトだろうという例もあります。


私は、若手は理想論を主張するべきと思います。現場の人と良い家を作ろうと理想を語ってスクラムを組む雰囲気を出せるのは、若い現場監督だと思います。一条さんの現場監督は、そんな人になってほしいし、私の家を担当する人には、そういう人が良いです。


人手不足・熟練工不足・大量の仕事は、若手現場監督にとって逆境です。でも逆境だからこそ良い仕事が出来た時の達成感は気持ち良いものです。頑張って下さい!

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