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猫に餌を出す係の博士の日記

i-Smartの土台の米栂は大丈夫なのか?

さて、基礎が終わると土台の工事が始まります。


調べてみると、i-Smartの土台は米栂に加圧で防腐防蟻処理をしたものです(一条さんは防蟻を強調しがちですが、防腐も施しています)。米栂は安く、かつ、耐久性が無いということで、基本的にローコスト住宅で使われる材木だと言われています。耐久性が無いと言う記述が多いので、不安になる人も多いでしょう。


基本的に、土台の木がダメになる主原因は木材腐朽菌とシロアリです。


木材腐朽菌は高温・高湿の条件下で繁殖します。どんな木材でも条件が整えば、多かれ少なかれ、木材腐朽菌の被害を受けます。この被害を避けるには、高湿の条件を満たさないことです。つまり、木材が濡れないようにする、かつ、風通しを良くして湿度を下げることが重要です。


ちなみに、木材腐朽菌は酸素が必要なので、水の中の木は意外と持つことが知られています。今でも残っている古代ローマの橋の土台は木を使っていたりもします。ローマン・コンクリートも現役ですし、古代ローマ人の建築技術はすごいですね。


土台を持たせるには、いかに床下の湿気を取るかにかかっています。最近の住宅では、基礎と土台の間にパッキンと呼ばれる風を通すものが挟まっています。



これがあることで、湿気問題がある程度軽減されるはずです。あとは、水を供給するようなものをしっかりとガードする、つまり、水周りの管理&防湿対策が重要になります。


それをしっかりとしておけば、防腐処理をされた木材で木材腐朽菌を過度に恐れる必要はないでしょう。それに、そもそも米栂は加圧処理に向いた木材で、処理さえすれば、加圧処理していない他の木材(ハードウットを除く)よりよっぽど強いです。


次は、シロアリです。まあ、一条工務店は結構真面目にこの問題に取り組んでいるので、ここで議論するまでもなくリスクはかなり低いと言えます。


総括すると、適切に加圧処理した米栂で、しっかりとした施工をすれば、リスクはかなり低いと言うことです。リスクが低いのに、わざわざ無駄なお金をかける必要はありません。他のもっと重要なところ(床暖房&断熱)にお金をかけるというのが、一条工務店の考えなのでしょう。


私はバランスのとれた考え方だと思います。一方で、水周りに明らかな施工不良があったりする可能性は棄却できないので、完全に安心できるかといえばNOだと思います。入居前&入居後に水漏れが起きていないのか、雨水が漏れていないのかチェックしたいと思います。


結局のところ、どのような材料を使っても、家の寿命を決めるのは、そこに住んでいる住民の意識ではないでしょうか?

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