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猫に餌を出す係の博士の日記

擁壁がある土地を買うべきか?

最近、擁壁がある土地に家を建てる人のブログ記事を目にします。


私は、できるならば擁壁がある土地は避けたほうが良いと考えています。残念なことに、対策を施しても、長期的な視野に立つと災害リスクが高いと言わざるを得ません。


十年以上前に、当時地盤の問題が盛んにテレビで取り上げられ、法律改正が行われました。その時に、擁壁についても法改正が行われました。


それを踏まえた上で、どうしても擁壁がある土地を購入する際の重要なポイントは、
  • 昔に建設された擁壁がある土地を購入する場合は、現在の法律に適合しているのか、書類はきちんとしているのかを調べる。
  • 最近の建設された場合については、2 m以下の擁壁の場合、構造がしっかりしているか、資料を提出してもらって専門家の意見を聞く。

と言った点でしょうか?


地盤関係の法律の趣旨については、このページが参考になると思います。


ざっくり言うと、2m以上の擁壁を作る時はキッチリと構造計算をして大丈夫な擁壁を作りましょうということです。2mという線引きが良かったのかどうかは怪しいです。2 m以下でも問題が発生していますので、いい加減な擁壁は危険です。


残念なことに、近年でも、2 m近くの擁壁をコンクリートブロックで作っているような信じられない現場があるのも事実です。莫大なリスクを顧客に背負わせて、擁壁にかかる多額の予算を浮かせるということがまかり通っている現状があるということを認識したほうが良いでしょう。


また、地盤調査をキチンとしたからといって、擁壁に起因するリスクが適切に見積もられるわけではないという点に留意してください。


今行われている地盤調査で液状化リスクを適切に見積もることは難しいのと同時に、擁壁リスクを適切に見積もるのは難しいと私は考えています。


ここまで書いておきながらですが・・・・

リスクに対して過剰に反応することはどうかと思います。私たちの生活はリスクに溢れています。重要なのは、リスクを認識した上で過度に反応しない、心をニュートラルな状態にすることです。その上で、リスクよりメリットが上回るのであれば、その土地を買うべきでしょう。

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