引っ越すときに何を買い換えるべきか? ー白物家電編1ー
引っ越しをするときに、今まで使っていた良いものはできるだけ再利用したいものです。一方で、家電等は技術の進歩によって買い換えた方が良いものがあったりもします。省エネという観点でちょっと考えてみます。
はじめに答えを書くと、省エネという観点で買い換えに高メリットがあるのは冷蔵庫と液晶テレビで、要検討はエアコンです。
冷蔵庫は10年前と比べると、1/3程度の消費電力になっています。年間1.5万円が、5千円になるわけですから、これは大きいです。冷蔵庫は、ポンプの改良の他に断熱材やパッキンの改良で性能をUPできるとはいえ、10年でこれだけの省エネになるというのは凄いなと思います。
液晶テレビは、バックライトがLEDになる前後だと思うのですが、面白いくらい劇的に消費電力が下がっていますし、これまた面白いくらいに価格が安くなっています。
一方で、省エネの努力が鈍化しているのか性能をUPする余地が少ないのか、近年のエアコンの省エネ性能の向上は確実に鈍化しています。2000年くらいまでは、順調に消費電力を下げてきたのですが、それからは壁にぶつかっている感じです。
もちろん、風の送り方で色々と工夫があるようですが、所詮は小手先の改良、本質的な冷暖房の省エネ能力は横ばいです。
このような事情のためか、未だに省エネ性能が高いものは高い商品ラインで売られ、省エネ性能が低いものが安売りされています。数年前にエコポイントの時に購入した性能が高いエアコンがあるのであれば、最新の性能が低いエアコンに買い換えるよりもよっぽど省エネ性能が高いです。
日本の電力事情を考えると、高い省エネ能力をよく売れている安いエアコンに導入するべきだと思いますが、必ずしもそうなっていないようですね。残念です。
数年前の冷蔵庫やテレビならば買い換えた方が良いと思います。一方で、エアコンはしっかりと検討をした方が良いでしょう。