猫と快適i-smart生活

猫に餌を出す係の博士の日記

一条工務店 工場火災によるトラブルについて

なんか、大変なことになっているようで、トラブルに遭遇した人は妙な気持ちに突き動かされているようです。
でも、人生、思い通りに行かないことがあるものです。個人的には、被害にあった一条工務店に無理難題を突き付けるのは、如何なものかと感じてしまいます。寛容が肝心です。
さて、契約時にいつまで建てると言った日程を確認したと思います。かなり、余裕がある日程になっていると思います。仮にその日程に間に合わなかったら、契約書に書かれているだけ、遅延金を受けとるだけです。それ以上でもそれ以下でもありません。それに、皆さんは、自分で契約書を読んで、納得して書類に判を押したのですよね。そこに書かれている以上のことを要求するのは、やっていることヤクザとあまり変わりませんよ。


と書きましたが、一条工務店さんはずいぶんと手厚い申し出をしているようですね。正直ビックリな内容です。申し出を受けた顧客にとってとても良い条件ですが、私には別の一面もあると感じてしまいます。この感覚は、肝炎訴訟の時に感じた感覚と同じです。
国が多額の賠償金を払うということは、役人が払うわけではなく、国民一人一人がお金を払うと同じ意味であるのと同様に、一条工務店が厚めに補償をするということは、これから家を購入する人もしくは、社員からお金を多めに取るという意味と同意です。東京電力が被災者に支払っている生活費の出所は、私たちの増額された電気料金です。
一面だけ見れば良いことでも、別の角度から見ると、違った景色が見えてくるということは良くあります。


さて、どうでも良いことですが、私は硬質ウレタンの断熱材は費用対効果の側面でどうなんだろうと考えていました。今、eps+高性能エアコンで快適i-smart暮らしをしてる身とすれば、数十万払って硬質ウレタンにする意味が分かりません。私なら、eps+高性能エアコンで坪単価が下がるのは、とても良い提案だと思います。というか、ウレタンとEPSの選択肢が二つあるのであれば、即答でEPSですね。


一つだけ一条工務店に苦言があります。断熱性能にこだわり過ぎるのはどうかなと思います。伸び代があまり無い所に注力して、コストアップになっているのは、どうなんですか?  成功体験に囚われているように見えるのは、私だけでしょうか?

EBクロスは何が問題だったのか?

現象として興味深いことが起こっているので、色々と考えています。


EBコートは基本的に、基本的に樹脂に電子線を当てて、硬化層を作るということを行っています。この硬化層は、分子の並びを揃えるといった作業を基本的に行っています。このような作業を行うと、堅くはなるのですが粘り気がなくなるものに変化します。


ということは、EBコートをした場合は、どれだけの深さまで硬化層にするのかというのが極めて重要な意味を持ちます。ボロボロと剥離しないようにするならば、粘り気が重要なので、硬化層は薄ければ薄いほど良いということになります。


今回のようにEBクロスが脆くなる問題は、硬化層が相対的に厚い場合に起きるはずです。つまり、電子線を当てすぎた場合に発生するので、品質管理の問題とも言えます。工場によってリスクは変化するでしょう。


時間が経つと問題が顕在化したのは、硬化層が紫外線によって厚くなったからとも解釈することができます。おそらく工場もしくは工程マニュアルのケアレスミスでしょうね。このミスは時間が経たないと分からないので、発覚しにくいです。


商品自体の問題ではなく品質管理の問題である可能性が高く、かつ、事前チェックが難しい問題で、製造側にも情状酌量の余地が十分にあります。一定の範囲で壁紙を貼り直してもらうことは重要かと思いますが、過度に企業にタカル行為は如何なものかと感じます。


過度にタカル行為をすると、新しい技術を社会に出そうというインセンティブが損なわれ、私たちの生活レベルの向上が阻害されます。回り回って、自分の不利益になります。


自分の利益を追及する社会が理想的といった偉い人もいます。中学生の時は、この偉い人が書いた本の影響を受けましたが、大人になってからは、長期的な利益と言うのが判断しがたいものであり、人は合理的に振る舞えないと言うことを理解していない痛い人なんだと認識しています。まあ、このルネサンス時代の偉い人は、行動経済学の知識がないから、初歩的ミスを犯したのでしょう。ちなみに、この偉い人のファン率はお金持ちで高いけど、無知か自己正当化に使っているのでしょう。


「情けは人の為ならず」とはよく言ったものです。

一条さんのキッチン器具の配置はアヤシイ

うーん、どうでも良いかもしれませんが、ブログに載っている一条さん設計のキッチンの器具の配置はアヤシイのではと感じる時があります。
追記:最近建てた人のブログをチェックすると、適切な配置が増えているようにも見えます。何か一条さんの方でルールが変わったのかな? 古い設計思想の配置を鵜呑みにすのはNGということですね。


近年になって、キッチンで重要となる器具として冷蔵庫、シンク、作業台(まな板を置くところ)、レンジ(IHクッキングヒーター等)、食洗機が定着してきたと思います。


これをどう並べるかについては、「住まいの解剖図鑑」に書かれているように、設計のプロでもアヤシイようです。


少し考えれば、
冷蔵庫から取り出す → 洗う → 切る → 煮る という一連の動作がスムーズになる配置はユニークで、冷蔵庫 → シンク → 作業台 → レンジとなる配置です。


ブログに掲載されている一条さんの間取りを見てみるとこれはアウトという配置が多いです。我が家のキッチン間取りの第一案もこれはアウトという配置でした。なぜに、明確なユニーク解と真逆な配置を提案するのか? 私には分かりませんでした。


一条工務店の弱みは、ソフト力の貧弱さなのかなとも感じています。構造計算がイマイチだから、無意味なタレ壁や壁が出現するし、いまいちな配置が選択できたりもする。一条ブロガーも、大手と比べてソフト面が劣っていると嘆いている人が多いようです。HM大手は大体、技術力と開発力がずば抜けている構造計画研究所とかに設計ソフト等を発注しているけど、一条さんは違う。フィリピンという人件費が安いところで設計しているから、合理化が進みにくい状況なのかなとも感じています。ちょっと残念ポイントです。


今回の記事、お気を悪くされた方もいるかと思いますが、これを機に、キッチ器具の配置が改善されると、とても嬉しいです。一人の一条オーナーとして、また、住み心地に革命をもたらした一条さんの一ファンとして、一条さんがより良い家を建てていくことを願っています。