久しぶりに記事を書きます。
さて,我が家,冬は太陽光の恩恵を受けるように設計したおかげもあるのかもしれませんが,実質40坪の家で,11月,12月の電気代が1万円程度と低い水準に留まっています。
もちろん,室温は全館22度〜26度の範囲ですし,昼は,ハニカムを閉めて気温上昇を抑制することもあります。ちなみに,湿度は,エコカラットの恩恵で加湿器なしで,40〜60%に保たれています。
快適な生活を低コストで実現できているのにはカラクリがあります。あくまで自己責任ですが,私のi-Smartハック術をまとめたいと思います。
換気量設定
現在の換気量は,2時間で1回以上,室内の空気が入れ替わるという設定になっています。これは,建材が揮発性物質を出しまくっていた時代だからこそのルールで,i-Smartのように揮発性物質がほとんど出ない建材を使っている家では現実的ではありません。いい加減,現実にあった法律にして欲しいですが,まあ,法律が複雑になるというデメリットもあります。
法律が追いついていない現状では,消費者が頭を使うしかありません。i-Smartで必要な換気量は,居住している人が排出する二酸化炭素を十分に排出できる量です。どの程度かというと,住んでいる人数 x 30 m^2/h(20m^2/hでもそれほど問題ないけど,30m^2/hの方が望ましい)が適量です。ここら辺は,二酸化炭素,換気量でググると根拠が沢山出てくるので,気になる人はチェックしてみてください。
3人家族の場合は,90 m^2/h,4人家族は120 m^2/hとなります。この適量値で換気すれば,湿度や温度管理が大分楽になります。
最近のi-SmartではMAX製のロスガードを使っており,素晴らしいことに,換気量が10m^2/hの単位で調整できるようになっています。
- ロスガードのスイッチを切る。
- ロスガードをコントロールするリモコンのカバーを外す。
- 4つのスイッチで換気量を調整する。4つのスイッチの組み合わせで換気量が調整できるので,スイッチの下に書いてある組み合わせ表を参考にして,換気量を調整する。
- リモコンカバーを元に戻す。
- スイッチを入れる。
ってな感じです。副次的な効果としてロスガードの音が小さくなります。
#沢山の人が住んでいる家はかえって換気量が増える可能性がありますが,そういった例は特殊だと思います。
トイレの換気設定
今のトイレのスイッチは,Panasonicのスイッチが採用されています。このスイッチ, 遅れ停止(スイッチを切った後一定時間で停止)と一時動作(スイッチを入れた後一定時間で停止)の二つの設定が選べます。
初期設定は, 遅れ停止モードでスイッチを切った後3分間動作するようになっています。スイッチを消し忘れると,熱交換なしに大量の換気が行われてしまい,ロスするエネルギーは大きくなるので,スイッチを消し忘れる前提で,一時動作モードに変えましょう。
変え方は,Panasonicのこのページの取扱説明書を見れば簡単にできます。我が家では,一時動作モードで,スイッチを入れた後6分後に停止するようにしています。
床暖房のタイマー設定
一年目ということもあり,本当に翻弄されたのが床暖房のタイマー設定です。設定を難しくしているのは,
- 床暖の温度を高くした後に体感温度として感じるまでのタイムラグ
- 室温が上昇した後に床暖のセンサーが認識するまでのタイムラグ
です。ちなみに,こういったタイムラグがある場合の人間の勉強効率は極めて悪いことがわかっています。これがあるが故に,専門家のいうことは当てにならないとかいった本が書かれたりもしています。
こんな時は,観測→仮説→検証→仮説の改良→検証,といったルーティンで,ベターな解決策を見つけることにします。
で,我が家がたどり着いたのは,
一階全てのエリア:
0:00~3:00 セーブ(27度)
3:00~7:00 通常(30度)
7:00~11:00 停止
11:00~17:00 セーブ(27度)
17:00~20:00 通常(30度)
20:00~24:00 セーブ(27度)
二階全てのエリア:
0:00~4:00 セーブ(26度)
4:00~6:00 通常(27度)
6:00~19:00 セーブ(26度)
19:00~22:00 通常(27度)
22:00~24:00 セーブ(26度)
です。これは,立地条件や窓の配置によって変わるはずなので,参考程度にしてください。