猫と快適i-smart生活

猫に餌を出す係の博士の日記

トレードオフの問題、世の中うまい話はそうないという話 

さて、全館床暖房のシステムを冬だけではなく夏も使おうというアイデアは直ぐに思いつくことでしょうね。


美観の面では、醜いエアコンが消えることによってスッキリとしますし、私が設計の人間であれば、このアイデアはとても魅力的に見えます。


一方で、そんなうまい話があるのかなと感じてしまいます。床暖房は、下から温めることによって、自然な空気の循環(床近傍で暖かい空気は上へ移動)を作り出している点で真に優れていて、無理に空気を動かさないことで、埃が舞わない良いシステムなんだろうと思います。さらに、人間の体で最も熱に弱い脳から遠い場所に熱源がある点で、人間にとって優しいシステムだと思います。


これらの有利な点は、床冷房では逆に不利な点となります。冷たい空気は下に留まりたいわけですから、下に溜まった空気を無理やり攪拌するシステムが必要になってくる。また、冷えやすい足元が最も温度が低い領域になって、冷やしたい頭周辺は高い温度となる。つまり人にあまり優しくない環境となります。本来は、冷水を通すラインを天井に設けるのが人間にとって心地よいはずなのに、逆のところに冷水を通すラインがあるということです。


私が適当なことを書いていると感じいている読者も多いと思います。でも、エアコンの吐き出し口は、冷房は上方に暖房は下方に向くように設計されているでしょう。私は、これにはちゃんとした理屈があると書いているだけです。


物事にはトレードオフの関係にあるものが多いです。トレードオフとはAを効率的にすれば、Bが非効率になるということです。床に水を通し暖房に最適化したシステムは冷房には向かないということで、典型的なトレードオフの問題です。


一条工務店の良いところは、一般の人にとって快適かつ省エネな家を開発してきた事だと思います。それが消費者に評価されているのだと思います。ですが、冷静に考えれば考えるほど、床冷房は筋が悪いと思います。グダグタと書いてしまったこの記事ですが、何かが変わる切っ掛けになると嬉しいです。

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