猫と快適i-smart生活

猫に餌を出す係の博士の日記

一条工務店の外観はダサい!というのは本当か?

「一条工務店の外観はダサい!」という意味は、すべての一条工務店で建てた建物の外観がダサいという意味ではなく、老舗一流ハウスメーカーと比較すると、イマイチな家が多いという意味でしょう。まあ「ダサい」という表現は死語のような気がしますが・・・


一条工務店ファンの私ですが、この指摘、疑う余地のない事実であると感じています。一方で、美的意識が高い顧客が、外構を工夫して、老舗一流ハウスメーカーのちょっとグレードが高いバージョンより素敵な家を建てているのも事実です。


「一条工務店の外観はダサい!」と感じるほど明確な差が何故生じるのかが気になります。(一条さんは街づくりやランドスケープが得意なHMではないというだけなのかもしれませんが、あまり面白くない話の展開になるので、ここでは無視します。)おそらく、施主のセンスの問題ではなく、ダイワとかセキスイでは設計時点でその方向に持っていこうという上手い誘導がなされているからではないでしょうか?


オプションで儲けるシステムがあるハウスメーカーの方が、顧客の誘導に関して一枚も二枚も上手なのは当たり前でしょう。オプションで儲ける気がない一条の営業スタンスはとても好感を持てますが、こう言った問題も生じてくるでしょう。
まあ、美的意識が高い顧客の場合、一条を選択すると素敵な家をリーズナブルな価格で建てることができると言い換えることもできます。見方を変えると印象が変わってきますね。


さて、この問題は、施主が色やランドスケープについて個別に勉強すれば解決します。google先生に、景観ガイドラインとか打ち込むと、どのような色の組み合わせが適切なのかを、市町村が懇切丁寧に説明しているページを見つけることができます。例えば、下記のページなんかは参考になるでしょう。


失敗した色の組み合わせになったり、出来上がった後で外観がイメージと違った場合でも、諦めるのはまだ早いです。家の見た目は外構によって大きく変化します。


外構で素晴らしく変身する一条の家が増えると嬉しいです。

サラサラ生活に全館さらぽか空調は必要か?

梅雨のジメジメした空気、夏のもあっとした空気、なんとも不快ですね。


この時期、海外から日本に帰ってくると飛行機から降りた時の、あのムッとした感じ、鬱になりそうです。一方で、ビーチに行くために南国に行くと、同じムッとした感じでも、それほど嫌な感じがしないものです。気持ちの問題なのかもしれません。


この季節、我が家を出るときは、あの飛行機から降りた時のムッとした感じを体感できます。まあ、我が家はどこでも25~26度、湿度は50%程度に保たれているので、当然といえば当然です。


我が家で、湿度がきちんとコントロールできているのは、吹き抜けに設置したエアコン1台が休みなく働いているからです。2009年製造の霧ヶ峰(MSZ-ZW400S-W)ですが、電気代もリーズナブル(電化上手で2,000円〜6,000円/月)でとてもいい感じです。


まあ、i-Smartのスペックがあれば、40坪程度の家を2009年製造の霧ヶ峰一台で、湿度50%に温度25.5度とリモコンに入力するだけで実現できるということです。うーん、本当にさらぽか空調の除湿は必要なのかという疑問が湧いてきます。


そもそも、空調に除湿機能をつけるという発想はどこから生まれてきたのかを考えてみると、オフィスの需要からです。オフィスでは基本大型のエアコンをつけます。エアコンの図体が大きくなると冷やす部分の面積が増加するので、効率よく冷房をすることができます。一方で湿度をコントロールすることが難しくなります。温度コントロールの効率を重視するあまりに湿度コントロールがおろそかになり、快適性が失われる問題が発生しました。実際、私の職場の換気ユニットには湿度コントロール機能が付いていないので、梅雨の時期は最悪です。


さらぽかを実現している換気ユニットの元のデシカは、基本こういったオフィスの温度コントロールの効率を重視したことによって生じた湿度問題を解決することを目的に開発されました。これを高気密高断熱に家に持ってきて良いものができるというのはどうなのかな? 以前の記事にも書きましたが、私は割とさらぽか空調のシステムに批判的です。


高気密高断熱の家は基本、エアコンの効きが良いという言葉で代表されるように、温度コントロールが容易です。ということは、効率の悪いエアコン(冷やす部分の面積が小さいけど、冷やしている部分の温度をがっつり下げる)で、温度をコントロールできるはずです。効率の悪いエアコンを採用すると、湿度をある程度コントロールできることになります。世の中には、これを真剣に取り組んでいる人がいるのですね。ちょっと驚きました。
まあ、どの世界にもマニアックな人はいるものですね。素晴らしいことです。


あくまでマニアックではない人向けですが・・・・、私の実経験から、冷房時に湿度を設定できるエアコンの恩恵は計り知れないものがあると言えます。こういったエアコンは、冷房と再熱除湿を自動で切り替えてくれるので、あまり考える必要がなく、とても便利です。また、再熱除湿の割合を減らしたいのであれば、太陽光が入る熱くなりやすい設計にすればある程度実現できます。ただし、昨年度の料金表と天気を見比べてみると、我が家の場合は、梅雨時期より夏の方がエアコン代金がかかっています。勝手な推測ですが梅雨時期の再熱除湿の出番は少ないのかもしれません。


何も考えなく、夏場に快適生活ができることが重要と言った観点だと、標準で付いてくるRayエアコンはイマイチですね。

i-Smart(2016年)の太陽光パネルの劣化率は?

太陽光発電の劣化率の見積もりを某有名ブロガーさんが書いていたので、やや不安になって調べてみました。


太陽光発電の効率は温度や日射量によって変化するし、非線形だから厄介です。この手の複雑な現象を物理モデルなしで変数を増やして解析すると誤った結論を導くことになるので、シンプルに攻めます。


太陽の軌道がほぼ同じである時期の発電量の総量を日射量の総量(時間積分)で割れば、その時期の発電効率のような値が出るはずです。この値を比較すればOKです。期間を長く取れば、温度等の効果の影響をある程度取り除けます。


我が家の場合、4月〜6月中旬までの発電量を日射量で割ると、2016年は 2.2865 で、2017年は 2.2702となります。この値は載せているパネルの容量、向きによって変わるので相対値に意味があります。


2016年より2017年の方が僅かに小さいので太陽光発電の効率が確実に劣化していることが確認できます。注目の劣化率ですが、2016年に建てた私のi-Smartの太陽光パネルの場合、年間約 0.7% のようです。


あらま、1%より小さいですね。この値がどの程度信用できるのかについて検討する方法がありますが、ある程度の値が分かれば良いので、やめときます。


やや気になるのは、通常の太陽光パネルの劣化率(0.5%以下)よりやや大きめだということです。調べてみると、一条工務店は、安いのだけども劣化率がやや高いアモルファスシリコン型の太陽光パネルを使用しているようですね。


アモルファスシリコン型の特徴として、初期劣化として10%程度出力が減少してその後の出力は安定になるようで、この初期劣化はステブラー・ロンスキー効果と呼ばれるようです。下記のWeb-siteに詳しい情報が掲載されているので参考にすれば良いと思います。

一条さんに言うことがあるとすると、実データを基にシミュレーションの説明を丁寧に行った方が良いと思います。「アモルファスシリコン型を使用しているので、初期劣化として初めの数年から10年程度で10%出力が落ちることが知られています。シミュレーションで仮定している劣化速度とは乖離が生じますので、あらかじめご理解ください。」とかでしょうかね?
また、ブログは不正確な内容でも影響力があるので、読み手側の物理・統計等の理系のリテラシーが問われるのだと思います。変なタカリ的な行為が横行しないことを祈っています。