猫と快適i-smart生活

猫に餌を出す係の博士の日記

i-Smartに決めた理由 その8(中間マージン?)

前回からの続きです。

私が i-Smart に決めるまでの道筋について振り返っています。


中間マージン

前回議論の結論は、「中間マージンを削る」というのは「相対的に高いリスクをとる」というのとほぼ同意ということです。ちなみに、訪問した先のFPの家の工務店は、FPの家の新参者ではなく、FPの家の幹事をやっているような良さげな工務店でした。大問題が発生するリスクは極めて低いとは思いますが、0ではありません。


また、大量発注による材料調達のコストの低下、流れ作業の導入による加工コストの低下等、大きいことは良いことだ効果(スケールメリット)が出てきますので、「中間マージン」を削るアドバンテージは、どんどん薄くなっていきます。


ですので、私は、地方工務店が「家を買うときに、余計な中間マージンを払いたくないでしょう」という営業をするのはあまり感心しません。


ちなみに、一条工務店は、標準装備を良いものにし、多くの顧客がそれを選択するように仕向けることで、コストパフォーマンスを上げています。この手法は、メーカーと顧客のWin-Win関係を作る、とても良い方法のように見えます。


i-Smartが第一候補

私は、展示場巡りをし、大手のハウスメーカー(強力な対抗馬は全館空調の三井ホーム)、FPの家を、快適度・デザイン・耐震性・リスク・コスト・印象(営業さん含む)に分けて、それぞれのカテゴリーでポイントを算出し  i-Smart が最適解だろうとの結論に至りました。


これまで、おおよその思考の流れを書いてきたので、安易にポイントについて具体的に書かないことにします。悪しからず。


一方で、嫁は i-Smart を直感で選択していたようです。嫁の直感と私のネチネチとした比較検討の結果が同じになるのはやや驚きでしたが、説明をする手間が省けて助かりました。


土地問題発生(振り出しに戻りかける)

i-Smart が第一候補になった結果、土地という難題に直面しました。私が住んでいるところは、分譲住宅が多く、土地も良いところは建築条件付の物件が多いです。しかも大体良い土地は、積水ハウスや大和ハウスが幅を利かせて開発しています。温度差がない快適な家を諦めて積水ハウスや大和ハウスに走るべきか? はたまた、マンションという第三の選択肢も検討するべきか、悩んでいる内に年が明けてしまいました。


続く

i-Smartに決めた理由 その7(施工ミス問題)

前回の続きです。 

私が i-Smart に決めるまでの道筋について振り返っています。


地方工務店での施工ミス問題が気になる

実家はセキスイハイムで建てたました。残念なことに壁に隠されたパイプからお湯が漏水しているというとても杜撰な施工で一つの区画がダメになったのですけど、原因は親父の知り合いの地元の職人の施工でした。地元の職人しかも知り合いのミスですけど、セキスイハイムは影響を受けた部分を取り替えてくれたから、大手のハウスメーカーの対応は違うなと感じました。 


 施工ミスで多額の賠償が必要な場合の発生確率は低いが、どのメーカー工務店でも一定程度存在するといった考えはそれほど間違えていないでしょう。したがって、小さな工務店はこれに当たってしまうとかなりヤバイです。


まず、大数の法則が成立すると考えます。大数の法則というと難しい感じがしますが要は、たくさん家を建てるほど、施工ミスで問題が起こる割合は一定値に限りなく近づくといったことです。大きなハウスメーカーは、問題が起きる割合を知っておけば、予めこのリスクを織り込むことができます。


規模が小さくても保険に入っているから大丈夫との意見もあります。しかし、この手の保険(建設工事保険やPL保険)は、基本的に工務店と保険会社との契約なので、被害を受けた施主から保険会社への直接請求できるものではなく、損害の全てが補償されるわけでもなく、施工側に重大な問題があれば保険会社からお金が出ません。


また、自動車保険のように、事故によって保険を使うと以後の保険料の割引が効かなくなるシステムになっている模様です(調べが足りないので、少数の資料からの推定です。とはいえ、私が保険会社だったらそうします。)。この場合は、仮に保険に入っていても、施工ミスで多額の賠償が必要な場合に、不誠実に対応するインセンティブが働くことになります。


ちなみに、宝くじでも大数の法則が成立します。宝くじを大量に買う人がいますが、そんな人の損の割合は一定値に近づいていくことでしょう。


 続く

i-Smartに決めた理由 その6(住宅関連の法律の改正)

前回の続きです。
私が i-Smart に決めるまでの道筋について振り返っています。

FPの家の展示場に行く(続き、まだ2014年 年の瀬)

この工務店の営業さん曰く「大工が木の特性を良く知っているから良い家&地震に強い家が建てられる」。この神話は阪神・淡路大震災の時に崩壊したのは有名な話です。大工さんの経験任せで家を建てると大変なことになります。安全な家を建てるには、建築学の発展と法律の整備が重要です。


もちろん大工さんの腕も重要ですが、大工さんの経験を強調するのはあまり感心しません。耳学問ですが、阪神・淡路大震災後に法律が変わって、在来工法もかなりマシになったとのこと。接合部にこだわったハウスメーカーだと、在来工法でもかなり結構丈夫な家が建ちます。法律施行前後で在来工法の耐震性は大きく変化しますので、中古住宅を購入するときには注意すると良いでしょう。


ちなみに、建築関係の法律が大きく変わったのは1981年で、これ以前と以後では建物の耐震性が大きく違います。中古マンションとかを購入する場合は、1981年以前の物件に手を出してはいけません。住宅関係だと、1995年に大きく変わっています。シロアリ対策(阪神・淡路大震災の時に崩壊した住宅の多くはシロアリにやられていた)と結合部の強度の向上とが大きな変更点です。また、2000年に地盤の強度を考えて基礎を選定するように変わっています。したがって、中古住宅は2000年以降の物件が安全でしょう。


さて、FPの家で話を聞いていると、営業さん風貌はベテラン風でしたがはどうやら中途採用の新人で、よくわかっていない人のようでした。その後、詳しく説明してくれる人がでてきました。話を聞いていたら、なんか知り合いがこの工務店で家を建てようとしているような感じでした。


そう言えば、彼と呑んだ時に「家を買う時に、中間マージンや広告の費用を払いたくない」といった趣旨のこと言っていたなと思い出しました。確かに、ハウスメーカーの施工は地元の工務店で中間マージンが発生する構造になっています。中間マージンの割合が大きいと無駄な出費と言えるかもしれません。一方で、家の価格に組み込まれている広告料の割合は小さな工務店の方が高い可能性もあると思います。あとで時間ができたら調べてみようと思います。


続く