猫と快適i-smart生活

猫に餌を出す係の博士の日記

間取りを決めるまで 02 風水について

この回の続きです。


間取りというと、風水を気にしている人がいると思います。私も、間取りを勉強するために本を買い漁った時に、この手の記述に遭遇しました。間取りについて考える上で、避けては通れない話題のようです。


意外にも、まともそうな本にも尤もらしく風水のことについて書かれていたりします。私は風水について尤もらしく書かれると、なんとも情けない気持ちになります。ドラえもんの中の21世紀はもう少しキラキラしていました。特に、疑似科学の手法で、尤もらしく書いている記述を見ると、只々悲しくなります。


さて、古代人とって超自然的な力の支配力は相当に強いものでした。イースター島にある博物館によると、原住民がたくさんのタブーを持っており、合理的に行動できなかったことが分かります。ちなみにイースター島の博物館では、最上さんお手製の日本語版のガイドがあります。



人間は弱いですし、何か超自然的な力を信じたい気持ちがあるでしょう。また、超自然的な力を認めることによって、「許し」を得ることができ、精神的に救わることもあります。私のように不真面目な人間にとって、「許し」はとても魅力的な救済です(笑)。


さて、風水だけではなく、超自然的な力があると流布して行動に制限を与える、もしくは、行動をコントロールするといったことはままあります。「不幸のメール」が小学生で流行るのは、超自然的な力の支配力が強いことを意味します。現代でも、未熟である子供にとって超自然的な力の支配力は依然強いのです。


風水や家相のルールは知らなければ、全く実害がありません。住んでいる人が楽しく暮らせるように最適化すれば良いのです。しかし人間は弱いですから、タブーを知ると明確な理由がなくても避けたくなるものです。尤もらしい説明があると、なおさら避けたくなりますので、たちが悪いです。


誤解を恐れずに言えば、家の風水について説明する、これは悪いとか言うことは、「不幸のメール」を拡散させているのと根っこ(超自然的な力の支配力で人の行動をコントロールする)は変わらないということです。それでもあなたは本やWebで風水の知識を広げたいと思いますか?


続く

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