UVコート vs 床オプション どっちが得か
さて、人の判断というものはいい加減なもので、色々とバイアスがかかってしまい、誤った判断をすることがあります。こう言ったバイアスを「認知バイアス」と言います。
一条工務店のブログを読んでいると「UVコート」がやたら流行っているようですが、一種のアンカリング(良さげな人のもっともらしい評価が与えられた場合、その情報に引きずられて判断しがちなこと)が作用しているようにも見えます。
客観的に判断するために床材の単価をもとに考えてみましょう。
一条工務店と仲の良さそうなWoodtecさんのEBコートの床材のお値段は、このページによると、1平方メートルあたり約7,000円です。これは定価なので、一条さんはもっと安く仕入れているはずです。
一方、UVコートは、1平方メートルあたり約6,000円です。つまり、床材と同等程度の値段をかけてコーティングをしていることになります。これほどのお金をかけるべきなのでしょうか?
私が一条工務店の人間だったら、床と同等のお金をかけて、すでにコーティングされている床にさらにコーティングする人が続出する現象を不思議に思ったでしょう。
ちなみに、一平方メートルに13,000円も出せば、i-smartを選択する人に人気がある幅広ブラックウォルナットで、かつ、突き板&ピュアハード塗装に手が届きます。このページを参照してみてください。
さらに、追認バイアス(決断を行ったあと、その後の状況を決断した内容に有利に解釈をする傾向)もあるから厄介です。
これから建てる方にとって、今回の床オプションの登場が、もう一度冷静にフローリングコートを考え直すキッカケになれば良いと感じています。
流れは乗るものではなく、作るものです。