猫と快適i-smart生活

猫に餌を出す係の博士の日記

ネズミ問題について 〜一条固有の問題に近いです〜

さて、某有名ブログで、ネズミ&コウモリ被害についての記事がありました。


事実誤認が見られるものの(積水ハウスの防鼠は、基本的に床下侵入を阻むもので、一条さんは基礎パッキンにその機能を持たせているはずです。それに積水が使っている部品はよく使われているものに見えます。)、クリティカルポイントをついている感があります。


通気層の防虫対策は最近行われ始めしたが、防鼠の必要性はないと考えられていました。その証拠に、通気層の防虫網はあるけど、防鼠網はないですね。


通気層に鼠が入ってくることは極めて稀な現象でした。この原因はスペースがないからと私は解釈していましたが、繊維系断熱材以外の場合に鼠が侵入していることを考慮すると、広く使用されている繊維系断熱材(チクチクしますし、時々鼠対策に使われます)に鼠忌避効果があったことが主原因だったと解釈するべきでしょう。


とすると、EPSや硬質ウレタンを使用した建築物の場合、通気層の鼠被害は起こるべくして起こったと言うことです。ネットで調べてみると、結構前から繊維系断熱材以外の住宅で鼠被害が出ているようですから(ネオマフォームでの相談例がOKWAVEに掲載されていますね。興味がある人は検索してみてください)、一条工務店の開発の人には、もう少しこの問題についてきっちり考えて欲しかったです。


今回の問題は、一条工務店が使用しているEPSや硬質ウレタンが原因である蓋然性がありますので、ほぼ一条工務店固有の問題と言えます。


私にとって驚きだったのは、「最近の住宅には通気層の防虫網は常識」だと思っていましたが、i-Smartに採用していなかったなんて、ちょっと残念なニュースです。悲劇的なことに、この事が鼠問題を増幅させています。防虫網なんて施工は楽だし、コストはそれほど高くないはずです。


さて、今回のお話は全部のi-Smartが危ないと言う話ではないと私は考えています。おそらく施工によってリスクは大きく変化するはずです。ですので過剰反応するのはどうかと思います。まずは、土台水切りとサイディングの隙間がどの程度あるか確認しましょう。隙間が1 cm以下であれば、リスクは低いはずです。ですので、新規契約する人は、この点をきちんと現場監督さんにお願いすれば良いと思います。過度に恐れる必要はありません。また水切りはねずみ返しのような構造にもなっている点も指摘しておきます。


基本、施工がイマイチだとリスクは増幅します。土台水切りとサイディングの隙間が 1 cmを超えたあたりからリスクが増加するはずです。さらに隙間が大きい部分と、鼠が通りやすい場所 (水切りと地面が近い場所つまり玄関や勝手口) が重なった場合は、鼠被害に遭う可能性があるでしょう。早めに対策をとるべきです。


某有名ブログによるとこの部分での被害例のみのようですので、然もありなんと言ったところでしょうか。逆に言うと、某有名ブログに書かれているほどリスクが高い訳ではなく、鼠返しが付いている一条工務店の仕様が他者と比して悪いというものではありません。また、一条工務店がとった対応(侵入経路となるところの穴を金属の防虫網で塞ぐ)は適切なものです。


アフターのオプションとして、隙間を埋める対策をしてくれることを強く要望します。もちろん、より安全な家に改善するわけですから、費用は顧客もちにするべきです。ただ、先に指摘したように施工によってリスクを激減できた可能性が高いので、利益を上乗せしない形で、かつ、低コストな方法でお願いします。(まあ、ここら辺は一条さんならば大丈夫だと思いますが・・・)


今回の問題は、良い断熱材を使ってるがゆえの問題だと思います。チャレンジャーにつきものの問題ですね。害獣対策はやられる前の対策が基本ですので、素早い対応が肝だと思います。

採用したかったオプション:i-シリーズⅡ

どうやら、i-シリーズⅡなるものが選べるようですね。現状の仕様の断熱材「EPS(特号相当)」から高性能ウレタンフォームに変わるようです。


硬質ウレタンフォームというのは知っていて、EPS(特号相当)より30%程度断熱性能が良いと認識していました(このページに書かれている数値を信じた場合です。ちなみにEPSはビーズ法ポリスチレンフォームの略です)。


高性能ウレタンフォームというのはよく知りませんでしたが、一条工務店のWebサイトに書かれている数値を鵜呑みにすると40%程度断熱性能が良いようです。それが、2x6の厚い壁の中に配置されるので、それはもう、ブッチ抜きの断熱性能と言えます。それは省エネ大賞を受賞しますよね。


トリプルサッシの我が家のQ値は0.87程度、i-シリーズⅡのQ値は0.51程度なので、我が家と比較すると40%程度性能の向上があったということです。


なんだか別次元のお話のような感じです。FPの家と言う断熱性能にこだわった家のフラグシップモデルと同程度の断熱性能です。それが、坪あたり1.2万で導入できるなんてうらやましいです。ざっと計算すると、我が家の場合、年間1万円以上の光熱費が削減できそうです。


30年ちょっとで元を取れるし(電気料金がUPすればもっと早い時期に元を取れる)、さらに耐久性はUPするし、とても魅力的なオプションですね。


技術というのは進歩するものだと理解はしていますが、なんだか羨ましすぎです。


追記: 実際の電気代を加味すると、上の計算は不正確ですね。坪単価の上昇率ももっと大きいようです。また、我が家のQ値がトリプルサッシの他の家の平均値より高いのは、大きな窓をつけまくったのが原因です。しかし、結果として冬場の電気代が結構削減できていて、q値ばかりに気を取られるのはダメと言うことが分かります。

今は、窓の断熱性能が良いと言うのはとても良い事と実感しています。断熱性能が良いから大きな窓をつけられたし、快適な空間から大きな窓を通じて変わりゆく景色を眺めることができる最高の生活があるわけです。

提携外構業者との接続がイマイチなのかな?

i-Smartに住んでみて感じたことは、外の状態がわからないほど快適ということでしょうか。床暖房を22℃でつけ続けているせいかもしれませんが、ビックリするほど快適です。家の中で快適な格好で外に出ると、痛い目に合う感じです。外に出る前に天気予報見ろよという感じでしょうかね。


また、動線を考えて設計したせいか、様々な作業にかかる時間が短縮されている感じです。家事は、新しく導入した家電(オーブンレンジ、コーヒーメーカー、冷蔵庫)に加え、IHクッキングヒーターがある影響か、かなりの時間短縮になりました。


とてもいい感じですね。


さて、本日はやや苦言です。住友林業やパナホーム等の大手HMは、子会社の外構業者を持っており、家と外構の設計を同時に行うことができ、様々な齟齬が生じにくい構造になっています。


一方で、一条工務店の場合は、提携の外構業者を選んでもそんな状態にはなる訳ではありません。もちろん、提携外よりはよっぽどマシだとは思います。


私は提携業者を選びましたが、外構と家の設計の擦り合わせが十分ではなく、無駄な工事が増えたことは事実だと思います。もちろん、私の特殊ケースに属し、マニアック仕様なので難しいところなんだろうと思います。


この手の問題は、適当な時期に外構の設計さんと建物の設計さんの間で一度チェックをする会議があれば未然に防げるのかなと感じています。


今後の改善点として参考になればと思い、本記事を書きました。